「SEO外部対策って何?」
「SEO外部対策はどうやればいい?」
SEOには外部対策というものがあるようだ、と学んだものの、具体的に何をすれば良いのかわからないという人も多いでしょう。SEOはさまざまな要因が絡んできますので、一つひとつ正しい知識を身につけてください。
本記事では、SEO外部対策を実践するにはどうすれば良いのか、具体的な方法や”やってはいけない外部対策”とともに、解説します。
SEO外部対策とは
SEO外部対策とは、簡単にいうと「広報」です。外部のサイトから紹介してもらったり、SNSでポジティブな言及をしてもらうための活動を指します。
以降でもう少し、深掘りして解説していきます。
外部対策の要因は「被リンク」と「サイテーション」
外部対策は、広報だとお伝えしましたが具体的にもう一歩踏み込んでご説明しましょう。SEOにおける広報とは、以下の2つの要因が大きく関わってきます。
- 被リンク
- サイテーション
以降で、一つひとつご説明します。
被リンク
被リンクとは、外部のサイトからリンクを獲得することです。
「何かのデータを引用する」「おすすめの商品を紹介する」こういった場合に、該当のページに飛べるようにリンクが貼られているのを見たことがある人は多いでしょう。
Googleはこのリンクを投票と解釈している、とも公表しています。
ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。
https://www.google.com/intl/ja/about/philosophy.html
最高の情報源とみなしてもらうためにも、リンク獲得を目的とした広報を行いましょう。具体的な方法については、本記事の最後の方でご紹介しています。
サイテーション
サイテーションという言葉は、なかなか聞き慣れないという人も多いでしょう。サイテーションとは、「言及」のことであり、TwitterやInstagram、YouTubeなどのウェブ上で「サービス名」「会社名」についての言及を獲得することです。
Googleは、リンクが無いこの単なる言及であっても、「〇〇(固有名詞)に対するポジティブな評価がネット上に多い」などと理解することができます。SNSで話題を作るような活動も、SEOに効果的な施策の1つなのです。
権威性を高める活動を行うことも外部対策
検索で上位表示しやすくするためには、サイトを「誰が運営しているのか」「誰が書いているのか」といった要素も非常に重要です。そのため、権威性を高める活動もSEOに効果的です。
具体的には、
- 運営社および運営責任者がメディアに出演する
- 本を出版する
- SNSアカウントを運用する
- 資格を取得する
といった取り組みを通して、自身の権威性を高める活動を行い、その活動についてサイト内のプロフィールページに記載すると良いでしょう。各コンテンツからプロフィールページにリンクを貼ることも忘れてはいけません。
この権威性を高める活動も、1つの外部対策と言えます。
SEO内部対策との違い
「SEO外部対策」と「SEO内部対策」の違いは、名前からなんとなくイメージできるかと思いますが、
- SEO外部対策:サイトの”外部”における対策
- SEO内部対策:サイトの”内部”における対策
の違いです。
サイト外部対策はここまでのご説明のように、「広報」を中心とした活動でした。
一方で、サイト内部対策は「タイトルタグや見出しタグに自然な形でキーワードを含める」「メタディスクリプションを記述する」「画像サイズや形式を最適化する」「ページの表示速度を高速化する」といった、主にプログラムコードに関するサイト内部の改善です。
どちらも、検索エンジンの上位表示には欠かせない要素ですので、対策が必要です。「SEO内部対策とSEO外部対策の違い」については、以下の記事もあわせて読んでみてください。
SEO外部対策が重要な2つの理由
ここまでで、外部対策についてなんとなくイメージできたのではないでしょうか。ここからは、SEO外部対策が重要な理由について解説していきます。
それぞれについて、以降で解説します。
コンテンツだけで優劣を判断するのは限界がある
ひとつ目が、コンテンツだけで情報の価値に優劣を判断するのは限界があるということです。
SEO外部対策という概念がない場合には、コンテンツだけで情報の優劣を判断し、ランキングしなくてはいけません。これは普通に考えて困難なことです。
例えば、あなたがコーヒーメーカーを購入するシーンをイメージしてください。
家電量販店のコーヒーメーカー売り場で目隠しをしています。そこに、2人の声が聞こえてきました。
「コーヒーメーカーはA社のものがおすすめだよ」
「いや、コーヒーメーカーはB社のものがおすすめだ」
どちらの意見を信用しますか?どちらの意見も信用することはできないですよね。誰が言っているかがわからないためです。
でも、バリスタ世界大会で優勝した人物の推薦ならば、即座に決めるのではないでしょうか?SEO外部対策では、上でご紹介したように「被リンク・サイテーションを集める」「権威性を高める活動を行う」といった施策を行うことで、これと同じことを目指すわけです。
Googleのロボットがページの存在を見つけやすい
SEO外部対策は、Googleのロボットにページの存在を見つけてもらうのにも役立ちます。
Googleはクローラーと呼ばれるロボットにウェブ上を徘徊させて、ページを検知したら自社のリストに加えます。新しいページを発見する際は、既にリストに加えたページのリンクを辿って検知しようとします。
よって、外部からリンクを獲得することで自社のページをクローラーが辿りやすくなったり、頻繁にクローラーが辿ってくるようになります。結果として、公開したばかりのページがすぐに評価されたり、上位表示しやすくなるといったメリットがあります。
【外部対策実践】被リンクとサイテーションを集める方法
ここからは外部対策を実践する方法として、被リンクとサイテーションを集める方法をご紹介します。大きくは以下3つのポイントに集約できます。
以降で、一つひとつご説明します。
引用したくなるコンテンツを配信する
被リンクを獲得するためには、「引用したくなるコンテンツ」が効果的です。リンクを張る側の目線で考えてみてください。どのような時にリンクを張ると思いますか?引用する時ではないでしょうか。
例えば、
などが考えられます。これらのコンテンツに引用したい文章があれば、当然リンクを張ります。
他にリンクを獲得する方法としては、シンプルに紹介したくなるような優れた商品を提供することです。ですが、これは全ての人ができることではなく難易度が高いと言えます。
引用したくなるコンテンツを作成することは、全ての人ができる比較的難易度が低いことです。なお、プレスリリースとセットで行うことで、威力は倍増しますので、ぜひ試してみてください。
SNSアカウントを運用する
サイテーションを獲得するには、SNSアカウントの運用が効果的です。
リンクを獲得するにはサイトやブログを持っている人しか、巻き込むことができませんでした。しかし一方で、SNSアカウントは今や多くの人が持っていますので、たくさんの人を巻き込むことができます。
具体的な施策としては、ハッシュタグを使ったキャンペーンが考えられます。
これにより、自社の商品のポジティブなサイテーションが多く出回ることになります。比較的手軽に実践できるサイテーション獲得方法になりますので、ぜひ試してみてください。
被リンクとサイテーションはどちらの効果が大きいのか
被リンクとサイテーションの効果は、一概にどちらの方が大きいということはできません。
被リンクは獲得すればするほど、じわじわと効いてきます。そしてその効果が持続するのが特徴です。
しかし一方で、サイテーションの場合は、盛り上がっているそのタイミングだけ大きな効果が得られますが、その後は次第に効果を失っていく傾向にあります。
ですので、「どちらの方が良い」ということではなく、目的に応じて選択すると良いでしょう。
客観的に「誰かに教えたい」と思えるコンテンツ・商品を提供する
被リンクやサイテーションを獲得する上での根本の考え方として、「誰かに教えたい」と思えるコンテンツ・商品づくりが必要です。
そもそもとしてコンテンツや商品に魅力がなければ、誰も紹介したいと思いませんし、SNSを使ったキャンペーンも空回りしてしまうでしょう。
人間誰しも自分が作り上げた商品やコンテンツには愛着が湧くため、盲目になりがちです。外部の意見をもらうなどして、客観的に魅力のあるコンテンツや商品を提供することで、被リンクやサイテーションも多く獲得できます。
被リンク数を計測できるツール
獲得した被リンク数を計測できるツールをご紹介しましょう。いくつかツールはありますが、Googleが提供する無料ツールと、さまざまなSEO対策にも役立つ有料ツールをご紹介します。
Google Search Console
Google Search Console(グーグル サーチ コンソール)は、Googleが提供するサイトのパフォーマンスを総合的に分析できるツールです。必ず導入するようにしましょう。
具体的にできることは、
- 被リンクの内容(外部のどのドメインから、自社のどのページに張られているか)
- 検索エンジンでの「表示回数」「クリック回数」「クリック率」「平均掲載順位」の分析
- ユーザーエクスペリエンスの計測(使いづらい状態のページがないか)
など多岐にわたります。
初心者の方が使いこなすことは難しいほどに多機能です。また、被リンクの分析は正確ではありませんので、必要に応じて次に挙げる有料ツールを検討しましょう。
Ahrefs
Ahrefs(エイチレフス)は、有料ツールになりますが、Google Search Consoleと比較しても正確に被リンクの分析ができます。自社サイトの分析はもちろん、競合サイトの分析もできますので、ベンチマークするサイトがあれば戦略をある程度”まる裸”にでき、自社の戦略に応用できます。
予算に余裕のある方は導入して、いろいろと触ってみると学びが多いはずです。
月額:99$~999$
やってはいけない外部対策|SEO会社の検討にも役立つ
ここまでの内容で、「被リンクが重要」ということがわかりました。しかし中には、この被リンクを自作自演で行う人や、それを支援するSEO会社がありますが、絶対にやめてください。
Googleは、ガイドラインでこのことを定めています。
PageRank や Google 検索結果でのサイトのランキングを操作することを目的としたリンクは、リンク プログラムの一部と見なされることがあり、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)への違反となる場合があります。これには、自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。
https://developers.google.com/search/docs/advanced/guidelines/link-schemes?visit_id=637564743876483046-2662227261&rd=1
Googleはこのリンクプログラムを見抜くことができます。この場合、検索順位が一気に圏外(100位以下)にまで下落したり、そもそも検索エンジンに表示されなくなるといった罰則があります。
そうなればビジネスにも大きな悪影響を及ぼすことでしょう。
このことを悪用した「逆SEO」がされることも
不正なリンクを悪用して、中には競合サイトに対して意図的に低品質なサイトから大量のリンクを張るスパムを行い、順位を下げようとするところもあります。
Googleはこういったリンクも基本的に見抜くことができますが、完璧ではありません。よって、身に覚えのない低質なリンクが張られていることを確認した場合は、先にご紹介した「Google Search Console」を使ってリンクの否認をする必要があります。
以下のページを参考にしてみてください。
SEO会社の営業が「リンクを◯本提供します」と言ったら要注意
SEO会社の中には、「被リンク販売」を提供しているところがあります。当然ですが、このようなSEO会社のセールスに耳を貸してはいけません。検索順位が向上するどころか、二度と検索結果に表示されなくなる恐れがあります。
SEO 業者が有益なサービスが提供する一方で、一部の非道徳的な SEO 業者による非常に強引な宣伝や、検索エンジンの検索結果を不正操作しようとする試みが業界の信用を損なってきました。Google のガイドラインに違反する行為は、Google 検索結果におけるサイトのプレゼンスの向上に悪影響を及ぼします。場合によっては、Google のインデックスからサイトが削除されることさえあります。
https://developers.google.com/search/docs/beginner/do-i-need-seo?hl=ja
SEO会社を利用する場合には、本記事でご紹介した「SEO外部対策」に加え、「SEO内部対策」「コンテンツ制作」の面で支援してくれる業者を選択しましょう。
弊社は、中小企業経営者様のSEOを支援します
株式会社IAMmediaでは、創業以来7年間にわたって主に中小企業経営者さまのSEOを支援してきました。
弊社は、代表の更級の一人の会社ですので、中小企業経営者さまの気持ちを理解しながら、社内のWEB専属担当になるような気持ちで支援しています。規模の大きいSEO支援会社にはできない、小回りの効いたコミュニケーションをお望みでしたら、お気軽にご相談ください。