Webマーケティングの仕事内容はどんな仕事？現役Webマーケターが紹介

「Webマーケティングって、どんなことをするの？」
「Webマーケティングが未経験でも、20代なら大丈夫？」

Webマーケティング職に興味をもったあなたは、その仕事内容や年収などがとても気になりますよね。

結論から述べると、20代なら、たとえ未経験でも大丈夫！

最も若い今のうちに、挑戦するのがおすすめです。

しかし、漠然としたイメージのまま業界入りするのはおすすめしません。Webマーケティングの仕事内容についてしっかりと理解し、「本当に自分に合っているのか？」を判断してから挑戦したほうが、後悔が少ないですよ。

私は、未経験からWebマーケティング業界へと転職。そこで3年ほど勤務し、身に付けたスキルを活かして自分の会社を立ち上げ、現在では8年目に突入しました。

そんな現役Webマーケターである私が、Webマーケティングの仕事内容について、詳しく解説します。

この記事を読めば、あなたがWebマーケティング職に合っているかどうかが判断できるようになります。

Webマーケティング職に興味があるけど迷っているあなたは要チェックです！

Webマーケティングとは？領域ごとの仕事内容

Webマーケティングとは、目的のWebサイトに集客して、商品・サービスの認知拡大や契約促進を目指すことです。

具体的には、サイトの閲覧状況や流入状況などのデータを分析し、そこから改善策を立案して打ち手を実行する、という一連の施策を行います。これを繰り返しながら、サイトの集客効果を高め、より多くの人に商品やサービスを認知させるのです。

ただし、「Webマーケティング」と言っても、その業務範囲は幅広いです。

大きく分類すると、以下4つの業務があります。

1. SEO対策｜検索エンジンで上位表示させる施策
2. Web広告運用｜広告投資額以上のパフォーマンスを得られるよう運用
3. データ解析｜Webサイトの課題を見つけ改善案を導き出す
4. SNS運用｜企業やブランドのファンを育成する

多くのWebマーケターは、上記どれかの業務を極めています。1つ1つの業務はとても専門性が高いため、全ての領域に完璧なWebマーケターは少数派なのです。

これからあなたがwebマーケティングを学ぶのなら、各業務の基本的な知識を身に付けましょう。どの業務が自分に適しているのかが、なんとなく掴めると思います。

早速、各業務に関する基礎知識を紹介しますので、参考にしてください。

SEO対策｜検索エンジンで上位表示させる施策

SEO対策の「SEO」とは、「Search Engine Optimization（検索エンジン最適化）」のこと。つまり、検索エンジンで目的のキーワードが検索された際に、検索結果にて上位表示させるための施策のことです。

上位表示させることで、広告費をかけずとも、訪問者を安定して増やせます。逆に検索結果の1ページ目に表示されなければ、訪問者はほとんどきません。そのためSEO対策では、検索結果1ページ目の、できるだけ上位に表示されるよう対策する必要があります。

とはいえ、上位表示させるのは簡単なことではありません。結果が出るのに半年から1年程かかりますし、多くの労力が伴います。さらに、検索エンジンのアルゴリズム（上位表示の順位を決める計算方法）は常にアップデートしているため、順位の上がり下がりが激しいです。せっかく上位表示させたのに、一気に下がってしまった！…なんてことは、よくあります。

つまりSEO対策では、順位変動にも臨機応変に対応しつつ、自社サービスや商品がターゲットとするユーザーを惹きつけるような有益コンテンツを作り続ける必要があります。

Web広告運用｜広告投資額以上のパフォーマンスを得られるよう運用

Web上の広告には、Google広告・Yahoo!広告・Facebook・Instagram広告・LINE広告など、さまざまな種類の広告があります。これらを適切に運用して、広告投資額以上の利益を出すように行うのが、Web広告運用です。

上記に挙げた広告は、運用型広告と呼ばれます。運用型広告では、管理画面にて広告主が「予算」「広告テキスト」「画像」「配信先（ターゲットの年齢や性別、サイトetc）」などを自由に設定できるのが特徴です。ターゲットに合わせて適切に設定することで、メインターゲットに直接アプローチができ、サイトの認知拡大に役立ちます。

初心者がWeb広告で成果を出そうとすれば、相当な時間がかかります。Web広告に関する専門的な知識や、ある程度の実務経験などが必要となるためです。そのため、Web広告に強いWebマーケターが求められるのです。

データ解析｜Webサイトの課題を見つけ改善案を導き出す

Webサイトを運営すると、あらゆるデータが得られます。たとえば、来訪したユーザー数・ページの閲覧回数・どこから来たのか・閲覧の時間、などです。こうしたデータを収集して課題や長所を特定し、改善案を導き出すのが、データ解析です。

Googleアナリティクス・Googleサーチコンソールなどの専用ツールを駆使して、データを分析します。これらのツールを利用する際には、ある程度の知識が必要です。

そして、ユーザーの流入経路やサイト内の行動を分析し、サイトにどのような問題点があるのかを考察します。改善点を見つければ、そこを調整し、再び結果を見て改善する…、という一連の流れを繰り返します。

SNS運用｜企業やブランドのファンを育成する

Twitter・Instagram・Facebook・LINEなどのSNSにて情報発信をし、自社のファンを育成するのがSNS運用です。

モノが溢れている現代では、商品の「機能」や「価格」だけで他社と差別化を図ることは難しいです。より販売促進するためには、お客さんとなるターゲットに対して「商品や企業に対して好感を抱いてもらう」ことが、なによりも重要となります。そのために活用するのがSNSです。

今や多くの人がSNSを利用しているため、ユーザーとの接点が増えて、信頼関係が構築しやすいです。上手く行けば、短期間で広く拡散されて、好感度を大きく高めることも可能です。

つまりSNS運用では、いかに魅力的で話題性のある投稿ができるかが鍵となります。

Webマーケティング職に求められるスキル

「Webマーケティングを仕事にしたいけど、スキルが必要なの？」

そのように疑問に思う方もいると思います。

結論を述べると、ある程度のスキルは求められます。具体的には、以下のようなスキルです。

・論理的思考力
・人間心理に対する興味・理解力

上記のようなスキルがあるのなら、あなたはWebマーケティングに「向いている」と言えるでしょう。

とはいえ、これらのスキルが現在なくても心配ありません。やる気さえあれば、こうしたスキルは自然と身に付くためです。

以降では、上記に挙げたスキル2点について、そして「やる気があれば大丈夫！」について、解説します。

• 「自分はWebマーケティングに向いている？」を詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

論理的思考力

Webマーケティングにおいて、論理的思考力はとても重要です。なぜなら、マーケティングでは論理的に物事を考える機会が多いためです。

たとえば、前項の「Webマーケティングの領域」にて紹介した「データ解析」では、論理的思考力が最も問われます。

・集めたデータをもとにサイトの現状はどうなっているのか分析する
・どのような課題があるのかを論理的に考える
・ユーザーの動きやトレンドを配慮しつつ仮説を立てる
・第三者に改善策を根拠を持って具体的に説明する
など

普段から、物事の因果関係を考えている、根拠のある説明が得意、体系的に考えるのが好きな人であれば、Webマーケティングに必須なスキルが身についていると言えますね。

人間心理に対する興味・理解力

Webマーケティングでは、

「ユーザーが何を求めているのか」
「どういうアピールをすれば購買意欲が掻き立てられるのか」

などを、常に考えます。お客さんであるユーザーの気持ちや状況を考えつつ、目的達成のための行動をしてくれるように、上手く誘導するためです。

そのときに役立つのが、人間心理です。

たとえばSNS運用においては、「ターゲットユーザーに刺さる投稿はなんだろう？」「どんなキャンペーンを打ち出せば話題性があるだろう？」などを考えます。ターゲットの状況に立って、その心理を深堀りしつつ最善策を練るのです。

そのため、以下に該当する人は、人間心理に対する興味が理解力があると言えます。

・心理学や行動経済学が好き
・他人の気持ちに敏感
・相手を目的の行動にどう誘導するのか考えるのが得意

そんなあなたは、きっとWebマーケティングに向いていることでしょう。

「やる気」があれば初めのスキルは気にしなくて良い

上記で紹介した「論理的思考力」「人間心理に対する興味・理解力」の2つのスキルは、Webマーケティング業務において必須であると言えます。

しかし、「今の私にはこのスキルが無いから無理かも…」と悲観する必要はありません！

これらのスキルは、Webマーケティングを経験していくうちにある程度身に付くからです。

体系的に物事を考えるのが苦手でも、マーケティングに関わるうちに、その考え方が染み付いてくることでしょう。

人間心理に全く関心がなかったとしても、Webマーケティングを学ぶうちに、そのコツややり方が見えてくるでしょう。

何よりも大事なのは、あなたの「やる気」です！

「スキルはWebマーケティングを通じて身に付けてやる！」くらいの気概があれば、大丈夫。強い思いを抱いて挑戦すれば、きっとWebマーケティングの仕事が天職となるでしょう。　

ですから、現在持っているスキルよりも、「Webマーケティングをやりたいかどうか」を重視してください。

Webマーケティング職の1日はどんな仕事をしてる？

「Webマーケティング職に就いたら、どんな1日を過ごすんだろう？」

Webマーケティング職の業務内容は、とても気になりますよね。

そこで、未経験からWeb広告業界へと転職経験のある私が、Web広告業界にいた頃の1日を紹介したいと思います。

午前中は、溜まったメールの返信と、広告運用状況を確認・調整する業務だけで終わることが多かったです。この時間が、1日の中でも一番忙しかったですね。

昼休憩では、外出ついでに、クライアント先への訪問を済ませます。

そして帰社後は、再びメール対応をしつつ、稟議や他部署との調整をします。それから、運用状況の確認・調整を行いつつ、部署会議に参加して、現状報告をします。

これらの隙間時間で、残りの業務を終わらせます。

日によって多忙なときはありますが、残業は1日1時間あるかどうか。19:30には帰宅することが多かったです。

実は「Webマーケティング辞めたい」と思ったことあります

本音を話すと、実は「Webマーケティングを辞めたい」と何度も思いました。

Webマーケティングは、施策の結果が数字に反映されます。そのため、データを見るだけで、成果が出ているかどうかが、第三者にもすぐに分かってしまいます。

「あいつは結果を出している」
「あの人は結果が全然出ていない」

業績が数値として可視化されてしまうと、どうしても他者と比較してしまうものです。

そのため、未経験からこの業界へと転職したばかりで結果が出なかった頃の私は、結果が出ずに「しんどい」「辞めたい」と思ったことが何度もあります。

しかし逆に考えれば、努力して結果を出せれば第三者から評価されやすい、とも言えます。私は悔しさをバネにして、「絶対に成功したい！」と燃えることができました。

そしてWebマーケティングに打ち込むうちに、いつしかWebマーケティングが楽しいと感じ始めるようになったのです。

もしも今、「自分の頑張りが正当に評価されない…」と悩んでいるのなら、このWebマーケティング業界はおすすめです。私のように、悔しさをバネにして努力ができれば、結果が数字として現れます。すると第三者からも、正当な評価を得られやすいですよ。

なお、Webマーケティングにおいて「しんどい・辞めたい」と感じた場面は、他にもあります。詳しくは以下の記事に記載していますので、気になる方は参考にしてください。

Webマーケティング職の年収

「Webマーケティングの年収はどうなの？高いの？低いの？」

年収は、その仕事につく際に一番気になるポイントですよね。

実はマーケティング職の年収は、他の職業よりも平均年収が高く、将来性も非常に有望なのです！

まず、主な職種別の年収を見ると、事務系で332万円、営業系で442万円、企画や管理系で516万円ほどです。

一方、Webマーケティング職の平均年収については、なんと601万円。事務系の年収のおよそ2倍であり、営業系・企画管理系よりもさらに高い年収であることがわかりますね。

しかもWeb広告市場は、現在進行で拡大中です。国内のインターネット広告費における割合は年々増加しており、テレビや新聞などのマスコミ広告費と、ほぼ同額なのです。この先も、動画広告の台頭や巣篭もり需要の増加などの影響で、Web広告市場はどんどん拡大していくことでしょう。

つまりWebマーケティング職はとても稼ぎやすく、かつ将来性も良いという、素晴らしい職業なのです。

「仕事で高収入を狙いたい！」
「この先も安泰な業界に身を置きたい」

そんなふうに考えている人にはピッタリの業界・職種です。

なお、Webマーケティング職の年収や将来性についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

Webマーケティングは未経験だと厳しい？何から始めるのがおすすめ？

「未経験からWebマーケティング業界への転職はできるの？」

そう不安に思う方もいると思います。

ですが、安心してください。結論を述べると、20代という若いうちなら未経験でもWebマーケティング業界への転職は十分に可能です！

興味があるのであれば、もっとも若い今のうちに行動することが重要ですよ。

ここでは、未経験からWebマーケティング業界へと挑戦するにあたって始めるべきことを紹介します。

1. Webマーケティングの仕事についてイメージをつかむ
2. 求人情報を眺める
3. Webマーケティング資格の取得を検討する
4. Webマーケティングスクールを検討する

Webマーケティングの仕事についてイメージをつかむ

まずは、Webマーケティングの仕事の具体的なイメージを掴みましょう。

漠然としたイメージをもったままでは、

「本当に自分に合っているのか？」
「本当にその業界に進みたいと思えるのか？」

などが判断できません。漠然としたイメージのまま業界に入れば、しばらくしてからミスマッチに気づき、後悔することでしょう。

具体的な仕事内容をイメージできれば、こうしたミスマッチを減らせますし、具体的な目標を立てられます。

Webマーケティングの仕事内容を具体的に掴むためには、関連書籍を読むことがおすすめです。今すぐに始められますし、出費も少ないですよ。

本を読む

Webマーケティングに関する本は数多く出版されています。その中から、とくにWebマーケティングの仕事を詳しく解説している本を探して、読んでみましょう。

以下、私がおすすめの2冊を紹介します。

沈黙のWebマーケティング

Webマーケティングの入門書として代表的な本の1つです。Webマーケティングの概念から基礎知識まで学べます。内容のほとんどが漫画で構成されているため、活字に抵抗ある人でも楽しく読めます。

マンガでわかるWebマーケティング

Webマーケティングとは何なのか？を丁寧に教えてくれるのが、この本です。漫画と解説文が交互に構成されています。漫画部分を読むだけでも、Webマーケティングの基本がしっかりと学べますよ。そして解説文も読みこめば、業界のプラスアルファの知識も付くためおすすめです！

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上記の2冊には、漫画ストーリーが含まれています。気軽にさくさく読めますし、かつ基本的な知識も得られるので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね。

Webマーケティングにおすすめの本についてもっと知りたいかたは、以下の記事を参考にしてください。

求人情報を眺める

Webマーケターを募集している求人情報を眺めてみましょう。仕事内容や年収について、より詳しく理解できます。

できれば、IT・WEB業界の求人に強い転職サイトを覗いてみてください。

これらのサイトで、「Webマーケティング」「未経験」などのキーワードで検索してみましょう。きっと、あなたが想像する以上の数の求人が見つかると思います。

そして、これらの求人を眺める際には、

「1日を通してどんな仕事をしているのだろう？」
「業務を通じてどんなスキルが得られるのだろう？」
「年収はどのくらいで、将来にわたってどのくらいアップするのだろう？」

などを意識しながら見てください。自分が実際にこの業界に入社した際のイメージが掴みやすくなりますよ。

Webマーケティング資格の取得を検討する

Webマーケティング業界では、資格はそこまで重要視されません。どちらかというと、経験者なら「実績」・未経験者なら「やる気」が問われます。資格を持っているかどうかで、選考が劇的に有利になるわけではないのです。

とはいえ、資格があれば「基礎知識を習得している証明になる」「やる気アピールになる」などのメリットはあります。ないよりは、持っていたほうが良いですね。

Webマーケティングの資格には、以下のようなものがあります。

基礎知識を身に付けてからWebマーケティングに挑戦したい、と考えているのなら、これらの資格取得を検討してみると良いでしょう。無駄にはなりませんよ。

なお、以下記事にてWebマーケティングの資格について詳しく解説しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。

Webマーケティングスクールを検討する

「Webマーケティングを本格的に勉強して、即戦力のWebマーケターを目指したい」

そう考えているあなたには、Webマーケティングスクールの検討がおすすめです。

Webマーケティングスクールでは、Webマーケティングの基礎をしっかりと学びつつ、実践的な知識・スキルが手に入ります。スクールによっては、未経験に特化したカリキュラムを組んでいますから、Webマーケティングについて全く知識がない人でも安心です。

さらに、転職支援が充実したスクールなら、しっかりと転職活動に取り組めます。転職保証のあるスクールなら、転職失敗した場合に受講料が全額返金されるので、安心ですよ。

Webマーケティングスクールについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

まとめ｜Webマーケティングの仕事内容は領域によっても異なる

今回ご紹介した中でも、とくに重要なポイントは以下3点です。

Webマーケティングの仕事内容について、現役Webマーケターの視点から解説しました。

ここまで読んで、Webマーケティング職に対する興味関心は高まりましたか？

もしも「挑戦したい！」と強く思えたのであれば、きっとあなたは、Webマーケティング職に向いているかもしれませんね！

20代という若いうちであれば、たとえ未経験でもチャンスは大いにあります。Webマーケティングに対するやる気があり、興味が強いのであれば、ぜひ挑戦してみてください。

なお、安定的に稼ぎつつスキルを着実に得るためにも、Webマーケティング業界への転職はとくにおすすめです。

Webマーケティングスクールなどを活用して、あなたの夢や目標を叶えてくださいね。