「WEBマーケティングに興味あるけど、向いていなかったらどうしよう…」
「自分の性格はWEBマーケティングに向いているのか知りたい!」
未経験からWEBマーケティング職を目指すときには、果たして自分が「向き・不向き」なのかが気になりますよね。
WEBマーケティングに向いている特性のある人なら、きっとこの仕事を面白く感じることでしょう。一方、向いていない人の場合は、恐らく苦労してしまうかもしれません。
ここでは、未経験からインターネット広告代理店へと転職し、その後に自分の会社を立ち上げて8年目に突入した筆者が、以下のことについて解説します。
- WEBマーケティングに向いている人の7つの特徴
- WEBマーケティングに向いていない人の5つの特徴
- WEBマーケティングが向いてそうと感じたら何から始める?
もしもこの記事を読んで「やってみたい!」との気持ちが強くなったら、ぜひ挑戦してみてくださいね!
WEBマーケティングに向いてる人の7つの特徴
では早速、WEBマーケティングに向いてる人の特徴を7つ、ご紹介します。
あなたの特性に当てはまるものはありましたか?
以下、それぞれについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
数値化されたものが好きな人
「なぜ○%から△%までに変化したのだろう?
「全体の売上の△%は○○。前月よりも□%も上がってる」
など、数値化されたデータを見るのが好きな人は、WEBマーケティングの仕事に向いていると言えます。なぜならWEBマーケティングでは、さまざまなデータが数値化されるからです。
- 広告のクリック率、問い合わせ率
- WEBサイトの検索順位
- WEBサイトのアクセス数、離脱率、直帰率、平均滞在時間
- WEBサイトリニューアル後の売上の変化
など
広告やWEBサイトの改善を行った「結果」が、このように目に見える形として表れます。施策が最適ならば良い数値が出ますし、一方で悪ければ数値も悪くなります。
WEBマーケティングは、この数値をもとにして改善策を考えて実行し続けるのが、主な仕事です。
数値を見ながら思考を巡らせるのが好きな人には、WEBマーケティングが向いていると言えますね。
論理的に考えられる人
WEBマーケティングでは、論理的な思考で施策を考える能力が求められます。
具体的には、以下のような流れで施策を行います。
データの数値を見ながら、どんな課題が発生しているのかを分析する
どうすればこの課題を解決出来るのか?を考えて、施策を立案する
上記で考えた解決策を実行する
得られた結果をもとに、より良い改善策を練る
たとえば、とあるWEBサイトのアクセス数を増やしたい場合を考えてみましょう。
まずは、そのサイトのアクセス数や経路などを分析します。すると、「流入経路が少ない」という課題を発見したとしましょう。そこで、経路を増やすために「SNSを用いてサイトの存在をアピールする」との施策を考えたとします。
さっそく、関連するSNSアカウントにてサイトに関する内容の投稿を増やしました。しばらくすると、その施策の結果がデータとして表れます。それを見ながら、また施策を考える…といった流れです。
このように、Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)というPDCAサイクルを回していくことになります。その際に、ロジカルに分析して考える能力が問われるのです。
「どうしてそうなったのか?」
「どうすればより良くなるのか?」
など、論理的に物事を考える癖がある人には、きっとこの仕事を面白い!と感じることでしょう。
新しいものが好きな人
WEB業界は、トレンドの移り変わりがとても激しいです。WEBマーケティングを成功させるためには、この変化に柔軟に対応しないといけません。
たとえば、近年のトレンドは「動画」です。5Gの導入によって超高速・大容量の通信サービスが可能となっており、それに伴い動画の需要も高まっています。
成果を出すWEBマーケターになるには、この変化をいち早く察知し、YoutubeやSNSの動画広告に対する知識を付けることが大切なのです。
もしもあなたが、新しいものが好き・情報収集が得意・好奇心が旺盛・トレンドに敏感、などの特徴があるなら、この業界に向いているでしょう。
自主的に動ける人
WEBマーケティングでは、主体性を持って行動できる人が向いています。
具体的には、
- 自分からスキル向上の勉強ができる
- スピード感をもって行動できる
- 改善点を積極的に提案できる
などの行動ができる人です。
自分からスキル向上の勉強ができる
WEBマーケティングで学ぶべきことは多岐にわたります。SEO・WEB広告・SNS全般・アフィリエイトなど、それぞれの分野は専門性が高いです。
また、これらは日々変化しています。常に情報収集をして変化に気づき、随時対応しなければなりません。
こうした知識を身に付け、変化に対応するため自ら進んで勉強することが、WEBマーケターに求められます。
スピード感をもって行動できる
WEBマーケティングにおいて、「スピード感」は重要です。
早期に課題を発見して改善策を実行すれば、成果はどんどんと伸びていきます。しかし、少しでも施策が遅れれば、成果が悪くなったり、チャンスを逃したりすることもあります。
こうしたほうが良い!と思いついたらすぐに行動できる人は、WEBマーケターとして成功しやすいです。そのため、ただ指示を待っているだけではなく、自分から積極的に動く必要があるのです。
改善点を積極的に提案できる
WEBマーケティングでは、改善点を見つけてどんどん実行していくことが重要です。
上司の言うことを聞いて仕事を実行するだけでは、成果は得られません。機械的に仕事をこなしているだけだと、いずれは進化したAIに淘汰されてしまうでしょう。
自主的に改善点を提案する姿勢が求められるのです。
人の気持ちを考えることができる人
あなたは普段から、他人の気持ちや行動について、深く考えたことはありますか?
人の気持ちや行動に対して敏感であり、その原因や理由について考えられる人は、WEBマーケティングが向いています。なぜなら、WEBマーケティングの施策を考えるときには、「ターゲットユーザーの気持ちや状況」を考慮するためです。
「平日の昼間は働いている人が多い。だから、落ち着いた帰宅時間より少し後の時間にメルマガを配信しよう」
「男性は機能に惹かれやすい。だから、商品の機能面を全面的に押し出そう」
このようにWEBマーケティングでは、ユーザー行動を分析しながら、最善な施策を練るのです。
心理学や行動経済学などに興味があり、人の気持ちに敏感な人には、この仕事がまさにピッタリですよ!
責任感ある仕事をしたい人
大きなプレッシャーがあるけれど責任感のある仕事がしたい人には、WEBマーケティングがおすすめです。
WEBマーケティングの成果は、企業の業績にダイレクトに反映されやすいです。そのため、規模が大きな事業を担当する場合、成果によってはクライアントの業績を大きく左右することも。責任は大きいですが、上手くいけば数千万円以上もの利益を出せて、大きな達成感を得られることでしょう。
また、こうした責任感のある仕事を若いうちから経験しやすいのも、WEBマーケティング業界の特徴です。WEBマーケティング企業の平均年齢は30代前後と若いです。たとえ20代でも、大きなプロジェクトのマーケティングを任されることもあります。
大きなプレッシャーもありますが、責任感のある仕事をしたい人にはきっとやりがいがあります!
ハマれる人
「学生時代は、部活動や勉強などに一心不乱だった」
「ゲームや漫画などの知識は誰にも負けない自信がある」
「趣味に没頭しすぎてしまった経験がある」
このように、なにかにハマって極めた経験のある人は、WEBマーケティングに向いています。
WEBマーケティングでは上述したように、数値とにらめっこして、課題を分析しつつ打ち手を考えて、それを実行して、結果データからさらに改善策を練って…の繰り返しです。一つの施策に対して、とことん調べたり、分析したり、思考を巡らせたりしなければなりません。
身の回りのことを忘れるくらいに、仕事に集中して取り組める人は、WEBマーケティングに向いているでしょう。とはいえ、プライベートを全て犠牲にする必要はありません。「休みの日でも、なんとなく仕事のことが気になってしまうな…」くらいの人には最適ですね!
WEBマーケティングに向いてない人の5つの特徴
ここまで、WEBマーケティングに向いてる人の特徴を紹介しました。
あなたの特徴に1つでも当てはまれば、きっとWEBマーケティングの仕事が面白く感じることでしょう。
さて、ここからは、WEBマーケティングに向いてない人の特徴を紹介します。
以下の5つの特徴に該当する人は、WEBマーケティングの仕事に就くと、きっと苦痛に感じてしまうかもしれません。
それぞれについて、詳しく解説します。
自主的に動けない人
上司からの指示がないと動けない人や、誰かに決断してもらわないと行動できない人は、WEBマーケティングには向いていません。
指示された作業を淡々と行うだけでは、いずれAIに淘汰されてしまうためです。
近年では、WEB広告における機械学習の進化が著しいです。
少し前までは、自分で単価や配信先を全て決めなければなりませんでした。しかし今や、AIが自動で最適な設定をしてくれます。人間側は、簡単な設定を行うだけで済むようになったのです。
今このときも、AIは進化し続けています。指示したとおりにしか仕事ができない人は、やがてこの機械化に呑まれてしまうことでしょう。
重要なのは、「自分から積極的に行動すること」。
WEBマーケターとして生き残るためにも、「クライアントにとって最適な施策は何なのか」を考えて、自ら行動に移す必要があるのです。
業務時間外は仕事のことを考えたくない人
WEBマーケティングの施策は、土日や夜間でも関係なく稼働しています。WEBマーケターによっては、たとえ休みの日でも結果が気になってしまい、ついついデータを見てしまう人もいます。
また、たとえ休みの日でも、スキル向上のための勉強や情報収集を怠れません。日々変化する業界に対応するため、常にスキルを磨く必要があるためです。
「休みの日に仕事のことは一切考えたくない!」
「完全にプライベートと仕事を分けたい!」
上記のように考えている人には、きっとこの仕事が辛く感じやすいでしょう。
数字が苦手な人
数字を見るだけで頭が痛くなるような拒絶反応のある人は、WEBマーケティング職は厳しいかもしれません。
繰り返しになりますが、この仕事の大半は数字を扱います。飽きもせずに、ずっと数字をにらめっこする日々が続きます。数字が嫌い・計算が苦手、と感じている人には大変苦痛に感じることでしょう。
同時に、簡単な計算力も求められます。たとえば、 WEBマーケティングでは以下のような計算式を使用します。
- 離脱率=ページから離脱した回数÷そのページのビュー数×100
- コンバージョン率(CVR)=コンバージョン数÷セッション数×100
- クリック単価=広告費÷クリック数
せめて、このような小学生レベルの算数がさっとできるくらいの計算力があると良いですね。
失敗が怖い人
失敗したくない。失敗が恐ろしい。失敗すると立ち直れない。
失敗に対して過度に恐怖心がある人は、WEBマーケティングの仕事に向いていないです。
WEBマーケティングでは、「トライアンドエラーを繰り返すこと」が重要です。新しい打ち手を考えてどんどん試して行く中で、たとえ最善だと思われた施策でも、失敗することは多々あります。
失敗したときに、「どうして駄目なんだ…」と落ち込むだけではいけません。失敗の原因を見つけ出し、対処する策を考えて実行していかなければ、成功はつかめないのです。
チャレンジ精神が旺盛で、前向きにトライし続けられる人であれば、WEBマーケターとして成功しやすいでしょう。
変化が嫌いな人
固定されたルールの中で、同じ作業をずっと続けて仕事をしたい。
そんな人は、残念ながらWEBマーケティングの仕事は難しいでしょう。
向いている人の「新しいものが好きな人」の項で紹介したように、WEBマーケティング業界は移り変わりが激しいです。最善なマーケティング手法も、刻一刻と変化します。
こうした変化に対応するため、常に新しい情報やスキルを身につける姿勢が重要となります。あなたが変化しないと、時代に取り残されてしまい、結果を出せなくなるのです。
変化することに苦手意識がある人は、WEBマーケティング業界の変化に対して、きっと戸惑ってしまうことでしょう。
WEBマーケティングは向き不向きよりも「やる気」
ここまで、WEBマーケティングに向いている人・向いていない人を紹介しました。
あなたは向いてましたでしょうか?それとも、向いていないと感じたでしょうか?
「自分は向いていないから、諦めるべきかな…」
と、落ち込んでしまった方もいるかもしれません。しかし、そこまで過度に落ち込まなくても大丈夫です。
WEBマーケティング職を目指すとき、向いているかどうかよりも大切なことがあります。
それは、「WEBマーケティングをやってみたい!」というやる気です。
WEBマーケティングで必要となる「論理的思考」や「人の気持ちを考えること」などは、この仕事をこなしていくうちにある程度は身につきます。なので、今の段階で「あまり適正がないかも…」と必要以上に嘆くことはありません。
むしろ、「仕事を通じてスキルを獲得しよう!」というやる気があれば、WEBマーケティングが次第に適職となる可能性はゼロではありませんよ。
ここまで、WEBマーケティング職について情報収集しているあなたなら、きっとその熱量は高まっているはずです。
ぜひ、その気持ちを大切にして、WEBマーケティングに挑戦してほしいと思います。
WEBマーケティングが向いてそうと感じたら何から始める?
もしも、WEBマーケティングに向いてそう!挑戦したい!と思えたのなら、以下のことをぜひ始めてみてください。
この業界に対する知識や適性が、よりハッキリと掴めることでしょう。
それぞれについて、以下で詳しく解説します。
転職サイトでWEBマーケティングの求人を眺める
まずは転職サイトにて、WEBマーケティングの求人をざっと眺めてみてください。
「この会社に入ろう!」と決めることが目的ではありません。求人検索で出てきたものを、なんとなく眺めているだけでOKです。
どんな会社の求人が出ているのか。どのような仕事内容か。年収はどのくらいか。
求人欄を見ているうちに、これらの情報がなんとなく掴めると思います。
ここで大切なのが、「どんな内容の仕事をしているのか」をある程度理解することです。業務内容を理解することで、自分が今後身につけるべきスキルや、実際に転職したときのイメージが掴みやすくなります。
なお、WEBマーケティング職の業務内容について詳しく知りたい!と思ったなら、それについて詳しく解説している本を読むのがおすすめです。一冊数千円程度で費用もそこまでかかりませんし、手元にあればすぐに知識を習得できます。
本の中には、WEBマーケターの仕事内容や基本的な知識などを漫画で紹介しているものもあります。内容もわかりやすく、気軽にさっと読めるので、導入本としてもおすすめです。
書籍について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
副業でブログ運営を始める
WEBマーケティングを実際に体験してみたい!と思った方におすすめなのは、副業としてブログ運営を始めることです。
ブログ運営は、誰でもすぐにでも始められます。必要な費用は、サーバー・ドメイン代の数千円程度。失敗しても大きな損失は出ません。しかも成功すれば収入も得られるので、おすすめですよ!
そしてブログ運営を始めれば、以下のスキルや知識が身につきます。
- SEO対策
- コンテンツ制作力
- データの分析力
- 論理的思考
- 情報収集力
など
これらは、WEBマーケターとしても必須なスキルです。ブログ運営に本気で取り組めば、自然と身につくでしょう。
WEBマーケティングスクールに通う
「独学でスキルを身に着けたり転職したりするのは不安がある」
「確実に転職に成功したい」
そのような人には、WEBマーケティングスクールに通うのがおすすめです。
スクールでは、未経験からWEBマーケターに転職するための必須なスキルを学べます。SEOやWEB広告の基礎知識が理解できるのはもちろん、実務ですぐに役立つスキルも手に入ります。
また、一人ひとりに専属のメンターがつきます。その人と一緒に、勉強や転職に取り組めるのは大きな強みですね。独学でやるよりも挫折しにくいですし、プロならではの視点からのアドバイスは貴重な財産となりますよ。
なお、確実に転職したいのであれば、転職保証のあるスクールがおすすめです。高い確率で転職することができます!面接対策や自己分析といった転職サポートもあるので、非常に心強いですね。
以下の記事では、おすすめのWEBマーケティングスクールを紹介していますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
まとめ|WEBマーケティングに必要な適性は後からでも付いてくる
今回ご紹介した中でもとくに重要なポイントは、以下の3点です。
- 数値化されたデータから論理的な思考で解決策を考えられる・変化に敏感で自主的に動ける・若いうちから責任感ある仕事がしたい、などに当てはまる人は、WEBマーケティングの仕事に向いている
- 一方で、指示待ち人間・固定されたルーティンワークをこなすのが得意・数字が苦手で計算が苦手、などの人は、この業界に入ると辛い思いをするかも
- 向き不向きも大切だが、一番大事なのは「やる気」。必要なスキルは実務をこなすうちに身に付くため、あなたのやる気さえあれば、WEBマーケターとして活躍することができる
WEBマーケティングの仕事では、常に数字とにらめっこし、ターゲットユーザーの心理や状況などを考慮しながら、論理的思考で施策を考えていくのが日常です。
ときには、大きなプロジェクトを担当することになり、大きなプレッシャーに晒されます。また、日々変化するトレンドにいち早く気づいて、対応する柔軟さも求められます。
こうした仕事に魅力を感じるなら、きっとあなたはこの仕事に向いていることでしょう!
たとえあなたの特性がWEBマーケターに向いていなかったとしても、「それでも挑戦してみたい!」という気持ちがあるなら、ぜひチャレンジしてみてください。実際に体験することで、自分が適正かどうかを、より見極めることができますよ。
WEBマーケティングは、新しい発見ややりがいが多くて面白い仕事です。
興味のある方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!